生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

曇天の染物

7/23

友人宅で朝までちゃんと飲んでしまった。

順調に始発の時間が訪れ、部屋を出る。

 

私以外は比較的自宅まで距離が近いということでしばらくタクシーを探していたが、アプリがうまく使えない(酔っているから)らしく結局みんな駅に入った。

 

ひとりはホームで別れ、もうひとりの友人と電車に乗る。

彼は普段からパーソナルスペースが狭めなのか、酔いでさらに甘くなる距離感の基準が相当近い人間で、昨晩帰らなかったことを同居人に詰問されているために帰宅への憂悶も手伝ってか、この時は特に顕著だった。

他意はなさそうなので(ほんの多少あったとしてもすぐに忘れる程度だろう)こちらも意に介さず放っておくが、道端で大きな犬がすり寄ってくるような揚々とした気持ちもある。

酔っていようがいまいが、こういう行いや感情を、状況や関係性を鑑みた理性的なよしあしを以て「生理的に無理」みたいな判断に持っていける人はすごいなと思う。

 

降りなければいけないはずの駅でぐずぐず言うので、何とか降ろしてそのまま自分の帰途に。

一人になったことで猛烈に眠く、まじで眠く、早く家に着いてくれ〜〜〜〜〜の一心。奇跡的に乗り過ごさず最寄りに降り立ち、瞼半開きで帰宅。

 

起きたら13時だった。

朝まで飲んでも割と午前中には起きるほう(そのまま活動するかは別として)だったのでちょっとびっくりした。

ここ3年くらいで、長い飲み会の後半は眠気との闘いになっており、何なら勝率も下がってきている。人生には上り階段もあれば下り階段もある。

 

有意義なことはまったくせず夕方になり、また眠くなって気づいたら23時。

ここで、同居人が雪辱のカヌレ(以前買おうとしたが閉店までに間に合わず買えなかった)を持って帰ってきていて、声をかけられていそいそと起きる。トイレ行って出たらアイスカフェオレができていた。甘い。

 

明日は絶対に部屋を掃除する。昨日の日記の続きも明日書く。

決意を持って本日何度めかの眠りにつく。

 

▼曇天の染物みたいな朝の空(五八五)

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