愛でも信頼でもなく
8/2
夏が来た、と思う。
梅雨が踏ん張った分、今年の夏はうんと長いと予想されているようだから、うんざりするほど楽しめるだろう。
起きてすぐにキャラメルポップコーンのキャンドルに火をつけた。朝食時のダイニングで、子どもたちが特大のスナックやチョコレートシリアルを床にぶちまけて陽気な戦争が始まるような海外の家族を思い浮かべる。
勇んで洗濯をすませ、残りの青いアボカドをそのまま食べることにした。IKEAで購入したマッシュルーム塩を乗せてクラッカーと共に口に入れ、コーヒーで流し込む。
昨日の大冒険で心が達成感に満たされているため、あまり今日1日で何かを成し遂げようという気持ちがない。
ただ、Twitterのタイムラインを見ると、前日サイゼで飲んでいる人がいる。羨ましい。
ファミレスで酒を飲むというのは、寛容の顕だ。
純粋に食事をする、長く滞在して同行人と話す、勉強をする、仕事をする、銘々の目的で場所を利用することが暗黙に許されており、空間に趣旨の異なるグループが点在することに誰も違和感を覚えはしない。
それでいてカフェより安価で、充実した料理を席から注文でき、その注文で酒を提供してくれ、そのほかいくらでも好きなソフトドリンクを飲むことを許される。
それは多様な客を受け容れるファミレスからの、愛でも信頼でもなく無関心である。
ダイバーシティとようよう言うが、別に全人類が全人類の多様さについて理解する必要なんてない。ある程度無関心であればいいだけなのだ。
自分と異なる性自認でも経歴でも言いたくない過去でも、好きな食べ物も嫌いなタレントも、押し付けないこと、そうなんだで済ますことが何より大切なことだ。
云々、それはともかくワインのデカンタ500mlを飲み干している。特に悪いとは思っていない。そして今回のサイゼのキッズメニューの間違い探しが相当姑息だと聞いていたが、なんとか全問見つけることができて鼻が膨らむ思い。
かなり腕が上がってきたので、鈍らせぬようにしたいところ。
ここしばらくカジュアルな日記が続いたので、どうでもいいことを意識的に硬い文章にしてみた。終わり。
▼そもそも白も飲んでるしこのあと更にデカンタを追加しております