生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

100万回生きたねこは、何回生きただろうか

8/4

昨日のするめいかの内臓がキッチンにぽつりと置いてある。

私は今から朝食を食べるが、歪な空間だなと思う。

 

今朝は客先直行にしたので時間に余裕がある。週末にほったらかした楽しい外出の余韻を黙々と片付けた。

 

リュックのポケットの底に、洋菓子屋さんでおまけにもらったクッキーを見つけた。よく見ると、今日が賞味期限。

冷たいコーヒーを水筒に入れていくことにした。駅でぽいとクッキーを口に入れ、電車に揺られながらコーヒーを飲み、音楽を聴き日記を書く。

静かに生きていきたいものだ。

 

外出先から歩いて少々のところに、いいパン屋があるのを知っている。入ると、シュークリームのシューだけが売っていて、ころころと可愛らしい。口に入れると軽くバターの香りが広がって、いいことをした気分になった。

 

それから、帰りに表参道に寄りたかったのだ。

昨日行こうか迷ったけれど、足を労ってやめたもの。今日は、社会人になってから買った平日用の靴のうち、唯一ずっと履き続けているネイビーのシングルモンク。

もう7年になるのか。

赤ん坊が子供になり、ハムスターなら何回か死ぬ。100万回生きたねこは、何回生きただろうか。感慨深い。

 

表参道では目当てのヘッドドレスを格安で手に入れることができた。ヘッドドレスというのは兎角流通が少なく価格は高く、古着屋の棚の高い位置などで時折よいデザインの品も見かけるが、それでもほどほどの値段がする。まあ元来パーティシーン以外で身につける機会がないから一体誰が買うんだという話なのだが。(私だ。)

 

歩き回って少し疲れてしまい、平日はあまりしないのだが外食で済ませて帰宅した。

すると部屋に帰ってから特別家事がないことに気づく。これが…タイムイズマネー…!陳腐で凡庸で月並で高尚な発見でした。

 

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