宇宙の上で食事をすること
10/17
起きたら雨が降っていて、暗い部屋ではエイリアンズが流れて、私は酒が残っていた。
夜に慣れた目でトイレに向かう。
ぎゃ、眩しい。
トイレ側はこの現象の解決について真摯に向き合ってほしい。
朝。
器のギャラリーからDMを受け取った時点では今回パスかな、と思っていた展示がInstagramで見たらとてもいい作品で目に留まる。
やだ…器買いすぎ問題に全く歯止めが利かない…。
なんやかんや言いながら、ちゃんとお洒落をして、家を出て、ギャラリーの始まる少し前には店に到着した。張り切っとるやないかい。
夏前に早まって購入してしまっていた、Burberryのタグのついた(偽物かもしれない、しかしそれでも構わない)丁寧な柄合わせに惚れ惚れするジャガード生地のジャケットをやっと着ることができたので気分がよい。
3人目の来客でギャラリーに入店したが、1時間ほどたっぷり悩んで、残り3人目くらいまで居残ったうえで4枚(4枚!)の器を手に店を後にした。
DMの写真はおろか、Instagramの数枚の店内写真でも気づけなかった、美しいオーバル皿はいくつもの色が重なってまるで宇宙のような色合いだ。
美しい器を選ぶことで、私たちは宇宙の上で食事をすることができる。
文化の特権である。
文化の素晴らしさを語った後で恐縮だが、その足でミスタードーナツに向かい、限定の中華パイを買って帰る。中華の惣菜をパイで包むなんて、猿でもわかる美味しい食べ物に決まってる。
お昼も過ぎていたので家に着き早速温めて皿に広げた。(その皿は格好よいけれどメラミンの皿、買ったばかりの皿を油たっぷりに使うと染みがすごいので)
油に油を重ねる罪深い行為に慄く。
味の濃さが祭り状態だ。今後は気を付けよう。何に対してかわからないけど…過剰な油に、かな。
夜、今冬初鍋。
白菜が安くなったのに舞い上がって食べすぎているので、葉物には主にキャベツを選択し、ごま坦々鍋とさせて頂く。
ヘルシー、おいしー、最高。
ありがとう鍋。
我が家では食事としての鍋を行使するチャンスを「鍋チャン(ワンチャンみたいなノリで)」と呼んでいるのだけど、つくづく「鍋やろう」っていう呼びかけウケるなと思う。
日本語圏以外の(もしかしたら中国ではそんなに違和感がないかもしれない)人から聞いたとき、どんな感想を抱くのだろうな。
Let's pan!
▼宇宙