生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

静寂に包まれる

11/1

昨日とはうって変わって…とはいかず、なんとなく朝起きてからもぼやぼやと過ごす。

でも本当は昨日図書館に行こうと思っていたのに(返却日だったから)さぼったので、今日は行きたいなぁ、と思いつつ腰が重い。

2駅隣まで足を伸ばすともっと所蔵が多く返却期限の長い大きな図書館があるからそちらに行きたいところだが、わざわざ電車に乗るのも癪だし歩けば1時間近くはかかる。面倒だなぁ。

 

と、地面と平行なままの姿勢でいたけれど、急に同居人の自転車を借りてみようかと思い立った。

同居人は数ヶ月ほど前にロードバイクを手に入れていたのだった。友人がエントリーモデルを買い換えるので譲り受けたとのこと。ハンドルが不思議な弧を描く、あのアレだ。

聞くとはじめて乗るにはコツがいるというので、今日は午後から出かけると言うその人を捕まえて伝授を乞う。

時間に限りがあると分かれば案外動き出すもので、ものの5分ほどで着替えて眉を描いて外に飛び出した。

 

乗ってみるとなるほど合点がいく。これは怖いものだ。

サドルに尻を乗せた状態ではまったく地面に足がつかないので(多分本来乗りこなすには少々背が高すぎる自転車に乗ろうとしている、という前提もあるが)、車輪の間で片足に重心を乗せ斜めになって立った姿勢から、ペダルを踏み込みいきなり立ち漕ぎを始める必要がある。

そのくせ車輪は細く車体は軽く、ゆっくりとしたスピードでバランスを保つのに向いているとは到底思えない。

小学生の頃、一輪車に乗る練習をしたことを思い出した。

それから、3年前オートバイに初めて乗った時のことも。

できないことができるようになると言うのは、わくわくするものだ。

 

何度か練習し一人でも乗れそうだと確信したところで、一度心を落ち着けて雪辱のクレープを果たした。なぜ今、と思われるかもしれないが、私の心の中の一番感度の高い部分がクレープを猛烈に求めていたのだ。

ありがとうクレープ、これからもよろしくねクレープ。 

 

と、余計なことを挟んだところでついに自転車に乗り図書館へ。

いや待て。これ瞬間で気づいてしまった。

股が痛すぎるだろうよ。

そもそも論やっぱり車体がでかすぎるので、普通に乗ってるだけなのに腕ピーン、ペダルが一番遠い位置に行ったら足もピーン。激細くて激硬いサドルに常に股間が押し付けられて漕ぐたび大ダメージ。パンティ食い込むとかそういう次元の話ではない。

体の色々な箇所で無駄に力みまくって、汗だくになりながら一時休憩。股を労わりつつ、のらりくらりとようやく図書館に到着した。

 

しばらく来ない間に大掛かりな改修が入ったようで、中に入るとあらゆる場所がめちゃくちゃ綺麗になっている。子どもやヤングアダルトのコーナーなんて何だこれは、店か?光るサイン(看板)が入り口についてるよ?ハァ〜〜〜?

 

などと感心している間にも日は暮れてゆき、あのフラつく危ない乗り物を夕闇のなか漕ぐのは危なすぎるので明るいうちに帰ろう。

帰り道では持ち前の器用さで何とかダメージを軽減する変な漕ぎ方を習得し、休憩なしで家まで猛ダッシュした。確かに速いわ。体感10分くらい(実際には測っていないので不明)。

筋肉痛とか以前にもうなんか全身が無理してる。

 

帰ったら絶対すぐ風呂入ってやるぞと思いながら漕ぎ続けていたので、一度自転車を駐輪場にしまったあと、ドラッグストアに寄り入浴剤を買ってきた。あとエビスビールも。

まだ日が出ているところで「静寂に包まれる」というようわからんええ匂いの風呂に浸かり、ほかほかの状態でエビス吟醸をカシュ。

お疲れさまでした。

 

▼おおクレープの神よ 

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