生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

そうあるべきでない場所でも人は

11/3

朝、すごく下らないことを思い付いた気がするけどもう忘れた。

あの時は日記に書くためメモしようかな…と思ったのに。悔しい。

 

ずっと考えていた部屋の収納の最適解について、完全な解答はまだ出ないが、手持ちの愛する洋服たちの畳み収納と掛け収納の比率が明らかに誤っていることだけは判ったので、天井つっぱり式の無尽蔵にハンガーが掛けられそうなラックを設置した。

ただ、今のタンスの処分と同時には進められないため、取り急ぎ壁際のタンスはそのままに窓際にハンガーラックを置くことに。

わ〜、部屋が暗〜い。

その他にも、同居人が捨てると言うので拾ったテーブル、人をダメにするソファも私にとって必須の家具ではないことは明らかだったので、一度それがなかった頃の生活を思い出すため、まずはテーブルを使わぬよう横に倒しておいた。

 

昔からじんわりと好きだった画家の方の展示へ。

ハンガーラックに掛け直してそのカッコよさを再認識した古着のジャンプスーツ(というのか?つなぎのカッチリしたやつ)を着ることにした。結構気合の入った雰囲気になるので着用頻度はぐっと少ないが、今後これを処分するという選択はそうそうしないと思う。愛してるぜ服…。最近気分がのらずナチュラルな香水ばかり付けていたが、せっかくなので攻めた香りを選ぶ。

 

向かっていると、特に意識していなかったが今日は作家ご本人が在廊しているそうだ。私は作品が好きなのであってその作家にはあまり興味がないのだけど、これまでお会いしたことはなかったので、へえ、とは思う。

近ごろは芸術を見るとき、それが手に入れられるものか、もし手に入れるためならどのくらいの価値を感じて自分が対価を払えるのかということを考える。近年はクラファンやら投げ銭やら好きなものへの気軽な投資概念も浸透しているし、器をはじめ家にオリジナルの作品が存在する喜びを知ってしまったので。

ちなみに今日見た作品は、小型~中型のもので20~50万、大型のものも160万くらいで買えるらしい。絶妙に現実的な数字。

 

作家には興味がないとか言いながら、ギャラリーで関連図書が並んだテーブルを見ていると比較的最近出版された作品づくりの特集本があり、興味が湧いてしまった。すみません、ありましたわ興味。

Amazonでも買えるらしかったが、特に持ち帰りにくいというものでもなかったので、その場で購入し厚かましくもサインをしてもらった。やっぱりちょっと特別な感じがしてうれしい。うひひ。

 

帰り道、幾度も登場している良コスパ馬刺し居酒屋でもりもり食べ、飲む。

いつも我慢できずに馬刺し4種をすべて頼んでしまい腹具合を全く残せないひ弱っぷりなのだが、今日は2種に抑えたため、後半で馬生タンを食べられて天にも昇る思い。久しぶりのタンはうまい。

 

たんまり酒も飲んで気持ちよく帰宅。 

 

ふと見たら、使わないと決めてひっくり返した机の脚(横に倒されているので、天板から角材の梁のように生えている)に眼鏡とマグカップを置いていて笑う。もちろん置いたことを覚えていないわけではないのだが、改めて気づくと、こんな細く不安定で、そうあるべきでない場所でも人は物を置ければ置いてしまう、という愚かさよ。

机は早々に撤去しようと心に決めた。

 

▼接写ビール

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