霧が晴れたのは
11/16
おお、しんどい。
出社したくなさが募る。
こういうとき諦め悪くとりあえず出社してしまうのは、新卒で入った会社の文化か、私の性質か。
特に二日酔いというわけではなさそうなので気持ち悪くもないし頭痛などもないのだけど、疲れも込みで絶好調というわけではないし、なんか今日そんなに仕事しなくてもいけそうだし。
午後の会議も自社端末で完結できるやつだったので、しれっと午後帰宅する。
こういう日に限ってというかなんというか、上司も超絶体調が悪いらしくテレワークに切り替えていたため、私の勤怠連絡を気にする人は誰もおらず、自宅から会議に出ていることに気づかれてもいないようだった。うける。
もう午後は休暇扱いにして、そのまま潔く寝た。
そんなら最初から休みにしておけばよかったなー。でも事前に言うと大ごと感出るし、まあいいか。
週末で部屋は大荒れ状態だったので、今日でリカバリするつもりだったが、まったくやる気も元気も出ないのでだらだらして1日を終えた。
けど何となくこの結婚式は今までになくそわそわして、別に自分が何かやることがあるわけじゃないけど、ちょっとしたタスクみたいなものを少しずつ後回しにしてただぼんやりしていたので、もう年末に近づくし、この後は自分のためにやることを済ませていこうかなと思っている。
また考えをきちんと整理する必要があるが、私の水面下に、大きめのスパンの焦燥感が、地震が起きる前のプレートの歪みのようなものが、ふつふつと煮えているのを感じる。
4年前、何もかもがうまくいかなくてよく泣いていたころを思い出す。
仕事がいやで仕方なくて、決して嫌いじゃなかった恋人のこともないがしろにして、他人の慣れ合いや強かさに苛立ちと無力感ばかりを感じていた。
霧が晴れたのはなぜだっただろう。
きっと動き出せばあっという間だ。陳腐な私の人生だが、舵を切って、風を切って、次の方角を選ぶ。
▼4年前の誕生日、私はフィヨルドにいたらしい。まじかよ