生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

小さな旗

11/25

やっと衣装ケースを発注した。

結局、無印のクローゼットケースという、無味無臭、無色(半)透明の選択である。

 

世にはよく知られることらしいが、無印の送料が高すぎ問題はロハコで解決することをここに記しておく。

無印のオンラインストアでは段ボール1箱の送料が500円かかり、私が買ったような衣装ケースは2個ごとに500円を要することになるのだが、ロハコで買うとなんと1注文につき最大でも200円で配送可能なのだ。これは仮に良品週間で商品10%OFFの恩恵を受けたところで1箱5000円以上の商品でギリ同等という閾値なので、ほとんど無印に軍配が上がることはない。ということらしい。

あぶないところだったぜ。

 

今日のタスクはそれだけで、ご飯を食べてゆっくりお風呂に入って一日が終わる。喜ばしいことだ。

かつて、自由な時間は長ければ長いほどいいと思っていたけど、そんなこともないな、というのが最近の私だ。

 

もっとかわいくなりたかった。体力のあるうちに色んな国に旅行をするべきだと思っていた。30歳になるまでに一千万稼いでみたかった。もしかしたらいつか美術・芸術の方面で成就できるかもしれないと期待していた。友だちを集めたマンションを1棟建てたかった。

今はあまりそういうことを強く願って焦ったりしない。

それぞれできればいいなとは思うけど、できないかもしれないのは不幸なことではない。そういう人生のちょびっとした道しるべみたいなものが、とんでもなく遠くもなければ確実に達成できるものでもない距離にいる事実をじんわりと受け取っている。

 

時間があればあるほど何かを頑張れるわけでもなければ(できる人もいるけどさ)、その時間がすべて自分の糧になるわけでもない。ともすれば余暇は物欲とか食欲に飲み込まれてしまい、それは持続可能性の高い栄養ではないのだ。

 

何かが起きるきっかけを逃さないことだけが、私の前に伸びるまっすぐな道のうえにぽつねんと置かれた小さな旗である。

 

▼いつもうまく撮れない、それが月

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