本当のところは誰にもわからない
7/20
朝になってもまだお腹が空かず、1口だけヨーグルトを舐めて出勤。
今日、ヤマトから荷物が届くとアプリの通知が来ていた。
自粛中に膝を傷めたため、仕事用のフラットシューズを買ったのだ。
最近は仕事着としてのファッションもきちんと楽しもうと気をつけているけど、それでも休日の奔放さに比べれば制限が多い。
特に靴は足との相性もあるし、凝ったもの、奇抜なものが買えるわけではないのでシルエットや色味、素材で慎重に吟味する。
最終的に、艶のあるネイビーで短毛のポニー革が美しいオペラシューズが候補に残った。
しかし、毛を残したポニー革とは、どのように生産されているのだろうか…よく知る牛や豚、羊の皮革などは食用家畜の副産物と思っているが、ポニー…?毛ついてるし…?
今のところリアルファー製品は買わないことにしているけど、それは諸々の考慮を重ねた結果、自分に必要がないから。寒い地域に住む人が、必要に応じて購入すること、また、毛皮を目的に適切な狩猟や養殖をして残った肉を食べるのだとしても(国によってどうかは知らないけど)問題ないと思う。ただ、食料品を余らせて捨てる悲しみ、申し訳なさと同じように、リアルファーは私にとっての余剰な気がするから買わない。
実は、私はひとつキツネの襟巻きを持っていて、これは母が知り合いのご高齢の方から譲ってもらったものだ。さらにその知り合いだという猟師さんが獲ったキツネを直接加工したらしく(要は出自が明確である)、確かにすべすべで肌がかゆくならないし、本当に暖かい。
素晴らしい品ではあるけれど、特に東京ではオーバーな快適さで、こういった偶然以外の方法で手にすることはなかっただろうと思う。また、頭つきの襟巻きなので、これがハンティングトロフィーのような印象を人に与えてしまわないかも少々気になる。かと言って、まだ綺麗に使えるにもかかわらず、頭だけをあえて取ってしまうことも憚られる。
ただ、東京に住んでいたところで、身の回りの製品すべてを植物性もしくは化学繊維に絞って選ぶのは当然不便なので、ウールやカシミヤ製品は買う。靴や鞄の持ち手など、合皮より明らかに長く使えると分かるものは、レザー製品も買う。
羊の毛を刈られるのは場合によっては痛いらしいと聞いたことがあるけど、もはや毛のための品種になった羊は毛を刈らずには生きていけないとも聞くし、そもそも動物が何を苦しいと感じるかなんて、本当のところは誰にもわからないのだ…。
ちなみに、牛豚などに比べると馴染みが薄いが、ポニーも使役家畜として育てられたものの副産物だそうだ。
あまりそういったことを気にかけていなかった頃、随分前に似たデザインの靴を所有していたことがあり、すごく気に入っていたけど、その時は短毛の革の扱い方を知らずしばらくしてボロボロにしてしまったのだ。(一応数年は履いたし人に譲るには忍びないくらいになってから捨てた)
今度はもっと大事に履こうと思う。
毛を残した革は長持ちさせるのが難しいというけれど…頑張ります。
▼めちゃくちゃカッコいい…。