生ハムと暮らしている

すぐ忘れるので文字にしよう

今から私は自由を享受しているぞ

11/13

いつもより30分早く目覚ましが鳴る。

昨晩の期待は削がれていない。本当に走ることにした。

初めてこんなことをしようと今朝になって適当なウェアを探してあちこちの引き出しや鞄を探ったりしたが、今度からはこの時間は必要ないはずだ。

 

ランニングと呼べるにはおよそ毎時10km程度の走行速度が必要らしいので、自分にそれができるか、自宅から片道2kmと少しの交差点を目標に、往復で4-5kmのルートを決めておいた。

著しく早い時間ではないが、みなテレワークをしているのか、冬だから行動が遅いのか、外に出ると人はほとんどいない。初心者ランナーにも優しい朝だ。

滑り出しは快調で、走るのいいじゃない気持ちいいじゃないなどと思っていたけど5分も走れば息が切れた。厳しい。目標の交差点から伸びる道に辿りつく前に下方修正して復路に切り替えた。戻る間にも息が切れる感覚は狭くなり、歩いたり走ったりを交互に繰り返す。

歩くのが面倒なら走ればいいじゃない、とマリー・アントワネットのようなこと(ケーキの件は眉唾物だが)を言って始めたが、やはり時間効率のためには高い心肺機能が必要なのだな。一朝一夕にはいかない。

 

既に脚にきしみを感じつつ、部屋に戻りいつも通りの朝の支度をする。 

携帯を見ると、航海士から、ぽつりぽつりと海の写真が送られてくる。

旅先から絵葉書を送る文豪みたいだ。いつか谷川俊太郎の展示会に訪れたとき、保管されていた友人らとの古びた絵葉書を思い出す。

 

終業。

帰りに薬局に寄りたい用事があったので、そのまま駅前の通りを少し歩く。小さな輸入食品店では今家にあるシュトーレンと同じものが売っていて、それが比較的ポピュラーなメーカーなのだと知る。同じロゴがついた、もう少し小ぶりでぎっしりと詰まっていそうなシュトーレンも並んでいたので買った。シュトーレンは早く買うに越したことはない。(熟成するので)

 

金曜日なのでいいビールでも買っちゃおうかしらと酒屋を目指した。すると近所に新しく開店準備をしていて今か今かと待ち望んでいたアイスクリーム屋がもうオープンしていたのに気づいた。大変だ!

でもアイス持ちながらビール買えないから先に酒屋行こう!サササ!

 

ずらりと並ぶIPAから、ネットの評判を鑑みた2本をゲットして、アイスクリーム屋に戻った。

カップも選べたがコーンでダブルのアイスを買って、家まで食べながら歩く。金曜日の夜にスーツを着てコーンのアイスを食べる無敵感よ。今から私は自由を享受しているぞと強気になる。

 

▼コースターはハイネケン、横にいるのはケバブ。パンに挟まれていない肉と野菜のパックがおかずケバブの名で酒屋の帰り道に売られており、時々買ってしまう

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